―パソコンの基礎知識―
圧縮・解凍
どこかのWebサイトで、「このファイルはダウンロードした後、解凍してお使い下さい」という表記を見たことはありませんか。
たぶんそのファイルは、拡張子が「.zip」か「.lzh」だったと思います。
拡張子が「.zip」や「.lzh」(他にもありますが)のファイルを、圧縮ファイルといいます。
ファイルを圧縮、つまり、圧し縮めてあるわけです。
圧縮ファイルは、元のファイルと中身は同じで、大きさ(サイズ)だけが小さくなっています。
そうですね、ふとん圧縮袋を想像してみてください。
あれと似たようなものです。
ふとん圧縮袋は、ふとんの中の空気を抜くことで体積を減らしています。
袋から出せば、ふとんは空気を吸い込んで元に戻ります。
この場合、厳密に言えば圧縮前と後ではふとんの中に含まれている空気が変わっていますが、現実的には全く変わらないといえます。
ファイルの圧縮には、もっと複雑な仕組みが使われていますが、考え方としては同じ「いつでも元通りにできるよう、本質を変えずに、小さくする」というものです。
ADSLや光ファイバーでインターネットに接続しているとわかりにくいのですが、ネットワークを通してファイルをやりとりするのには時間がかかります。
ファイルを圧縮して小さくすれば、同じものをより短い時間で送ることができるわけです。
その昔、ネットにつなぐ手段がダイヤルアップ(電話回線などの公衆回線を通じてネットに接続すること)しかなく、定額制の料金システムも無かった頃は、より深刻な問題でした。
時間がかかると、それだけ通話料が増えるのですから。
また、ファイルを保存するハードディスクの容量が少なく、外部保存に使えるのはフロッピーディスク(容量が1MB強しかない)だけという環境だったことも、ファイルを圧縮する必要性を高くしていました。
このような流れで、ファイルを圧縮する方式はいろいろと考えられました。
現在、世界でもっとも利用されている圧縮形式は「ZIP」です。まあ、Microsoftが標準で採用しているのですから、当たり前といえば当たり前ですが。
ただ、日本では「LZH」という形式も多く使われています。
他にも、圧縮形式はたくさんあります。
圧縮されたファイルを元に戻すことは、「解凍」といいます。
まあ、日本語としては変なのですが。「圧縮」と「解凍」では反対の意味になっていませんよね。
英語だと、圧縮は「compression」、解凍は「extractionかdecompression」ですから、「解凍」ではなく「展開」、「伸張」と言うべきだという意見もあります(Microsoftは「展開」という表現を使っています)。
パソコンを使っていく上で、圧縮ファイルとのつきあいは避けて通れません。
それでかどうか、Windows XPは標準でZIPファイルを扱えるようになっています。
圧縮フォルダというものです。
個人的には、このネーミングはまずいと思っています。
「圧縮ファイルを、まるで普通のフォルダのように扱える」ということから名付けたとは思うのですが、これでは、ファイルであるにもかかわらずフォルダだと勘違いする人が出てきそうですから。
また、Microsoftのサイトでダウンロードできる「Microsoft圧縮(LZH形式)フォルダ」を使えば、LZH形式のファイルも解凍できるようになります(圧縮はできません)。
世の中にある圧縮形式がZIPとLZHだけなら、Microsoftから提供される機能だけでも何とかなるでしょうが、残念ながらそうはいきません。
ZIP、LZH以外の圧縮形式のファイルに出会ったら(可能性は非常に高い)、それを扱えるソフトが必要になります。
ファイルを圧縮・解凍する機能を持つソフトのことを、「圧縮・解凍ソフト」もしくは「アーカイバ」と言います。
アーカイバというのは本来、アーカイブ(いくつかのファイルをひとまとめにすること、もしくはそうやってまとめたファイルのこと)を作成するソフトのことなのですが、たいてい圧縮・解凍の機能も同時に持っているので、圧縮・解凍ソフトと同じ意味で使われています。
逆に、圧縮・解凍ソフトとあるものも、そのほとんどがアーカイブ機能を持っています。
現在よく使われているアーカイバは、その多くが十数種類の圧縮形式を扱えるようになっていますから、一つ用意しておくと、圧縮ファイルの扱いに困ることはほとんど無くなります。
当サイトでも、近いうちに紹介する予定です。
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